管理栄養士とは、病院で働く国家資格をもった職種のひとつです。栄養士の国家資格を取得してから数年の現場経験を積み、その後試験に合格した者だけが取得することができる資格のため、資格取得には長い道のりがあります。
 病院内にある栄養科は、病院食を作ることやその献立の検討、患者への栄養指導を行う部署であると位置付けられています。一昔前までは病院食と言えば「まずい」というイメージを持つ人が多くいましたが、現在は選択メニューのある病院も増え、味やバランスも改善されつつあります。食事は患者のQOLに密接に関与するため、病院によっては特に病院食に力を入れているところもあります。
 管理栄養士の業務は主に一か月間のメニューの作成と、患者に対する栄養指導です。定期的な医療監視では厨房への立ち入り検査もあるため、その際には管理栄養士が立ち会います。
 栄養指導は糖尿病など生活習慣病を持つ患者に対して、食事に対する考え方から個々人に合わせた栄養の取り方、病態に適した食事の内容、その作り方などを指導します。患者の中には栄養への理解や興味が薄い人も多く、そういった患者に対してはまず栄養の意味やカロリーについての基本的な事項から説明し、理解を促します。
 しかし栄養科は最近の医療費削減の煽りを最も受けている部署の一つでもあるため、多くの病院では厨房は直営から委託へと変わりつつあります。委託へと変わっていくことで管理栄養士も臨床の場に出ることが多くなり、現在進行形で大きな変化が訪れている部署の一つとも言えます。