ケースワーカーとは、医療サービスを直接提供する医師などとは異なる役割を持っています。患者自身や、あるいは家族からの相談や悩みを聞き、患者や家族が抱えている問題を適切に把握し、利用できるサービスなどを適切に配分することが業務内容です。この際、利用するサービスに病院内外は問わないため、ケースワーカーにはあらゆる制度の深い知識が必要です。
 病院に勤めるケースワーカーの主な仕事は入退院時の相談業務と、未収金の返済相談に乗ることです。ここ数年の医療政策によって在院日数が短縮化したことにより、転院の相談なども増えてきました。病室が満床の場合は近隣の別病院に連絡を取って空き状況を確認することもあります。
 救急車で来院した患者などが、退院を控えて医療費の相談に来ることもあります。保険に加入していない患者に対しては国民健康保険の制度について詳しく説明し、場合によっては生活保護の申請の手伝いをすることもあります。
 相談業務が終わると、病棟内のケアカンファレンスなどへも参加します。現在入院中である患者の今後について医師や看護師と相談して方針を決めていきます。
 ケースワーカーは、患者が頼ることができる病院の窓口の一つです。病院に所属するものの、ケースワーカーは患者の利益を最大限に考えて常に行動しなければなりません。そのため病院と患者の板挟みになることも多く、患者の悩みを解決へ導くために周辺の病院についてや医療制度、保険制度、福祉などについての様々な情報を常に持っていなけらばなりません。情報収集能力やコミュニケーション能力、問題解決のための行動力など高い能力が求められています。